「あなたの分まで精いっぱい生きる」。岩手県陸前高田市の県立高田高を今春卒業した小松万純(ますみ)さん(18)は同級生の友人1人を津波で失い、もう1人は行方不明のままだ。

死亡した友人は小田春菜さん(18)(岩手県警発表の漢字は春奈?) 
不明になっているのは村上貴子さん(18)。3人は高校入学以来の友人で、よく遊んでいた。
小松さんがバレー部、小田さんはバスケット部だったが、部活の悩みを打ち明けると「大丈夫だよ」と励ましてくれた。昨夏海水浴に行った際は、浜辺で「私たち10年後はどうなってるかな。結婚してるかな」と将来を語り合った。村上さんは面倒見がよく、卒業式のあった今月1日、みんなで家に泊まりに行った際も食事の後片付けをやってくれた。

小田さんは看護学校、村上さんは関東地方の大学に進学予定だった。

「友人の分まで」女子高生旅立ち 2011年3月26日 毎日新聞