娘と孫を亡くした千葉県市川市の自営業、菊地二三男さん(56)は「一番悔しいのは、まだ娘と孫を荼毘(だび)に付してやれないこと」と唇をかみしめる。
岩手県山田町の火災現場から見つかった2人の遺体。菊地さんの長女、真田夕紀さん=当時(31)=と孫の聖斗ちゃん=(1)=は発見された時、折り重なるように倒れていた。

「娘と孫に違いない。家族だから分かる」と断言する。聖斗ちゃんの遺体は夕紀さんに比べ損傷が少なく、「娘は孫を最後まで守ろうとしたんだ」と思った。

身元確認なく火葬、家族と確信も引き取れず 遺族の思いは… 2011.4.1 産経新聞