地震、津波、火災、などの危険の中、自己を犠牲にし、多くの市民の命を救った行為に感謝の意を込めて

東北地方太平洋沖地震において、警察官、消防士、消防団員、役所公務員の多くの方々が、宮城県の人々を助けるため職務中に命を落とされました。
この方々が本当のヒーローです。
命をかけての救出活動を、あなたがたの英雄的行為を、私たちは忘れません。

宮城県

警察

消防

職員

平泉紀彦警視長 山内吉勝消防監 遠藤未希さん
瀬谷志津江警視 佐藤清勝消防司令長 鈴木健さん
早坂秀文警部補 高橋淳さん 沼田喜一郎さん
荒貴行巡査長 荒川健一さん 高橋史光さん
八島裕樹警部補 野地航さん
渡辺武彦警部 和地克倫さん
菅野英徳警部 石山健二さん
佐藤宗晴巡査 山内一正消防司令長
千田浩二巡査部長 小野寺孝芳消防署長
浅野興巡査部長 阿部さおりさん
根子裕誌巡査部長 小野雄大さん
青木謙治巡査長

 

石巻地区消防本部
東日本大震災の大津波に襲われ、殉職した石巻地区広域行政事務組合消防本部の消防士6人の合同慰霊祭が30日、石巻市中里の石葬会館で営まれた。
遺族や消防関係者約450人が参列。

広域行政事務組合理事長を務める亀山紘石巻市長が「3月11日は忘れることができない、忘れてはならない日」などと追悼の言葉を述べ、住民を守ろうと命を落とした6人に敬意を表した。

遺族代表の小野寺孝芳・女川消防署長の妻光枝さんが「6人の消防士が少しでもお役に立てたことを家族の誇りとし、勇気を持って少しずつですが前に進んでいきたい」と述べた。
殉職したのは、女川消防署員3人、河北消防署北上出張署員2人、石巻消防署員1人。このうち4人は行方不明となっている。
 
東日本大震災:津波で殉職、消防士6人 石巻で合同慰霊祭/宮城 2011/10/01 毎日新聞(http://mainichi.jp/area/miyagi/news/20111001ddlk04040146000c.html)
(注意書:元の記事がウェブサイトからはずされたようです。また掲載されるかもしれないのでリンク先はそのままにしておきます)

 

気仙沼・本吉消防
東日本大震災で殉職した宮城県気仙沼・本吉地域広域行政事務組合消防本部の消防士10人の合同慰霊祭が25日、気仙沼市本吉町のはまなすホールで開かれた。遺族や消防関係者ら約450人が参列し、祭壇に花を手向け、10人の死を悼んだ。

広域行政事務組合管理者の菅原茂気仙沼市長が式辞で「自らの命をもって地域住民の命を守る崇高な任務を全うした。津波死ゼロのまちづくりを進め、10人に報いたい」と述べた。

南三陸消防署(南三陸町)が壊滅的な被害を受け、通信業務をしたり、庁舎前で避難誘導をしたりしていた消防士7人が津波の犠牲になり、うち2人はまだ見つかっていない。
気仙沼消防署本吉分署(気仙沼市)の2人、同唐桑出張所(同)の1人も避難誘導中に津波にのみ込まれ、亡くなった。

南三陸消防署2階の指揮所で津波に襲われ、いまも行方が分からない山内一正さん(55)=消防司令長、殉職で2階級特進=の妻千江美さん(50)は「式では、夫との思い出が込み上げてきた。気持ちの整理を少しずつ進められれば…」と語る。

震災半年を機に一正さんの葬儀を営んだ。
千江美さんは「区切りをつけようと、自分に言い聞かせたかったのかもしれない」と言う。
 
殉職10人の勇気、胸に刻む 気仙沼・本吉消防が慰霊祭 2011/09/26 河北新報

 

宮城県警
仙台市若林区荒浜で同僚2人と避難誘導している際、津波の犠牲になった仙台南署の渡辺武彦警部=当時(58)=の妹、大友郁子さん(57)は、「警察官になるために生まれてきたような人だった。多くの人の命を助けることができて兄も満足していると思う」と心境を語った。
献花では祭壇に飾られた遺影に心の中で「かっこよかったよ」と声をかけたという。仙台市の自宅に飾った遺影を見るたびに涙を流すという大友さんは「周りを思いやる優しい兄だったので、いつまでも泣くことはないと言われている気がした」と語った。
岩沼市沿岸部で避難誘導中に、津波に巻き込まれた岩沼署の瀬谷志津江警視=同(37)=の父、一男さん(61)は、「合同葬をしていただいて感謝している。(生前は)娘の仕事内容をよく知らなかったが、心から『ご苦労さま』と言ってあげたい」と心境を語った。
現在も災害復旧活動などにあたる警察官に対しては、「震災で娘を亡くして、命だけは大事にして活動してほしいと思った」と思いやった。

岩沼署の八島裕樹警部補=同(24)=の同期という仙台南署の男性巡査(25)は、「大学時代から同級生だったが、野球やバスケットボールなどスポーツ万能で明るい性格だった。学校時代に交通や刑事など希望を話し合ったことを思いだした」と話した。
岩沼署の菅野英徳警部=同(52)=の部下だったという男性巡査長(32)は、「菅野さんは声が大きくて気さくな性格だった。ホルモン焼きが好きで、一緒に食べに行った」としのんでいた。
 
宮城県警 震災で殉職の14人「警察葬」 2011/09/21 産経新聞

 

宮城県警
東日本大震災で殉職した宮城県警警察官の合同葬儀が20日、仙台市内で執り行われた。亡くなったのは、岩沼署の瀬谷志津江警視=当時(37)、警部補から2階級特進=ら12人。死亡届が出された行方不明の2人も弔われた。瀬谷警視は警察史上、女性警察官で初めての殉職者。
葬儀委員長の竹内直人県警本部長は、「一人でも多くの命を救いたいという崇高な使命に危険を顧みず職務を遂行した」と哀悼の意を表した。
合同葬儀には遺族や警察職員ら約1200人が参列。

安藤隆春警察庁長官は「職務を最後まで全うしたことは、全国の29万警察職員の誇りであり、改めてその職責の重さを自覚させることになった」と述べた。
 
震災殉職で合同葬=史上初、女性警察官も−宮城県警 2011/09/20 時事通信