3月11日14時46分頃に三陸沖を震源とするマグニチュード9.0の巨大地震が発生
気象庁が命名した「平成23年(2011年)東北地方太平洋沖地震」の震災名は「東日本大震災」

地震発生日から一ヶ月が過ぎ、警察庁によると死者、そして行方不明者、それぞれ、13,000人をこえてしまいました。

余りの数の多さに圧倒される事なく忘れてならないのは、これがひとり一人の大切な命の数だということです。本震の後、間もなく襲った大津波は、一瞬で市町村を覆い尽くし、多くの尊い命を飲み込んでしまいました。
この方々は、ただの数字ではなく、どなたかのおばあちゃんで、おじいちゃんで、おかあさんで、おとうさんで、娘さんで、息子さんで、おばさんで、おじさんで、お姉さんで、お兄さんで、妹さんで、弟さんで、姪御さんで、甥御さんで、お孫さんで、そして大切な友人なのです。

そういう大切な人に別れも告げられなかった、お葬式も出してあげられなかった、という悲しく切ない記事を読み、何かお役に立てる方法はないものか考えました。
心理学者によると、かけがえのない人を亡くし、遺された人は、様々で複雑な感情(自責の念、無力感など)又は、悲しみ(グリーフ)を持つのは自然なことだそうです(落ち込みがひどくなったり、自分も死んでしまいたい、と思ってしまうことは心配されます。是非、専門家にご相談ください>>>)。

そんな中、誰かに話したり、気持ちを書いたりすることは大切と聞き、突然逝ってしまった愛する人をおくる、故人の生前を語る場を設けるのもひとつの方法ではないかと思い立ちました。
急逝された方々への思いを語る場所として、追悼、お悔やみの言葉、又は弔辞の代わりを述べる場として、掲示板・メッセージサイトとして、このサイトをお使い頂けないか、と思ったのです。

各県警察署の死亡者名簿リストに基づき、市町村別に亡くなられた方々のお名前を書き留めました。
お一人ずつ、供養というのもおこがましいのですが、言葉をかけながら丁寧にタイプしたつもりです。
名前を見ながら時折涙しましたが、私には何もしてあげられません。
この方々の「死」ではなく、「生」を想うことにしました。
産まれて間もなくだった赤ちゃんから100才を迎えられた方まで、この人がいてくれて、一緒に一時を過ごせて、本当に良かったと憶っている遺族の方やご友人の方を想像しながら続けました。

悲しみをやわらげることや癒すことができるかどうかわかりませんが、残った思いをいたわりたいのです。

遺族の方の為にも、故人をご存知の皆さんで、エピソードを交えた思い出を語り、偲ばれることをおすすめします。
憶いを書き留めることが浄化作用にもなると、心理学者が言っておりました。
ご家族の方も、もしできれば、言いたかった、言えなかったという惜別の憶いを綴ってください。

忘れられない、忘れてはいけない人の思い出を、ここで巡り会えた命の証拠をどこかにとどめておきたい、と思います。
 

このサイトの使い方はこちらを御覧ください>>>
 

東日本大震災で多くの人々の命を守って殉職された方々に感謝と敬意を表意します。
 

【更新中断に付いて】
岩手県陸前高田市高田町の藤村邦夫さん(69)が、行方不明の奥さんと息子さんのことを思い、
「不思議だね。夢枕って言葉があるけど、夢にも出てきてくれないんだよね。どこに行ったかね」
毎日新聞で言われた言葉が心に残りました。
亡くなられた方々の魂はどこに行ったのでしょう。残された方々の憶いはどこに行けばいいのでしょう。

つい最近、この追悼サイトと同じようなものを運営しようと準備している、という方からお手紙が来ました。地元へ幾度も訪ねる事ができ、しっかりとしたものを作りたい、との事でした。
この方には、私と違い、たくさんのサポート、人手があり、きっと完成度の高いサイトになるでしょう。
そこで、これまでに記された方々の名前と憶いはそのまま残しますが、死亡者名簿の更新をしないことにします。
コメントは更新しますので、つづけてコメントをお残しください。

最後に、
遺族の方に知っていただきたいのが、ここにも一人、一緒に涙した人間がいたことです。

黙祷...

 
【一周忌】
東日本大震災から一年経ちました。
わたしはいまだに亡くなった方達を忘れていません。
まだ苦しい思いをしているかもしれない残されたあなた達を忘れていません。
そして、人と人とのつながり、互いを思いやるあたたかさをいつまでも心にとどめています。

皆さんがぬくもりに包まれている事をいつまでも祈っています。
 
 
各地で追悼式が行われました。

 
【二周忌】
東日本大震災から二年経ちました。

人間の顔は前を向くようについています。
ところがどうしても後ろを振り向いてしまいます。
 
 
各地で追悼式が行われました。

 
 
【備考】
元の記事の多くがウェブサイトから消失したようです。
ページは削除、移動、名前変更、アドレス(URL)変更、などの理由から表示できない可能性があります。
詳しい原文が読めるようリンク先を表示しておりましたが、オリジナルがなくなってしまったものは、わかる限りクロスしてありますのでご了承ください。